まえがき 
 増補改訂版刊行にあたって 
一『宿曜経』とは
  1、文殊菩薩が説いたという経典──『宿曜経』
  2、不空のインド占星術 
     覚勝本『宿曜経』/インド占星術の中国化 /著者・不空金剛
   《補足》
二『宿曜経』の源流
  1、インドの占星術 
  2、新しい占星術の要素──惑星と曜日の関係── 
  3、ホロスコープ占星術の成立 
      インド式十二宮と西洋式十二宮/十二位の起源/ホロスコープとは何か
      占星術と天文学
   《補足》
三『宿曜経』の内容
  1、二十七宿と十二宮の関係(第一品)
     七曜の大きさ/白分と黒分/インドと中国の月名/宿と日の対応 
  2、二十八宿の内容(第二品) 
     二十八宿をどれから数えるか/各宿の星数と形状と神格/二十七宿の分類
  3、命宿に基づく二十七宿の分類(第三品) 
  4、七曜の支配(第四品)
  5、その他の占いの手法(第五品)
     三種の日──甘露日・金剛峯日・羅刹日/金星(太白)による占い/六害宿
     十二位と七曜
  6、毎日の吉凶(第六品)
     ティティという単位/ティティの名称と神/主宰神
  7、曜日の計算(第七章)
     第七章と『九執暦』/曜日を求めるために /「暦元」について
   《補足》
四 和本『宿曜経』の位置付け
  1、享保一六年(一七三一)二月朔日の曜日
  2、『宿曜経』上・下巻の役割
  3、『宿曜経』の位置──『宿曜経』から宿曜道へ
   《補足》
五 宿曜道の完成
  1、プトレマイオスと宗叡請来の『都利聿斯経』
  2、惑星の位置推算暦──『七曜攘災決』の役割
     七曜と九執/宿度法/七曜と十二位/惑星の位置推算暦
  3、羅?と計都
  4、計都の解釈とその天文学的意味
  5、日本のホロスコープ
     天永三年のホロスコープ/文永五年のホロスコープ
     『七曜攘災決』を用いた宿曜師/ホロスコープの解釈
   《補足》
六 生きているインド占星術
     不空のインド訪問から一二〇〇年/インドの民間暦
   《補足》
 あとがき
 参考文献
【付 録】               矢野道雄、林隆夫(共同研究)
 1『宿曜経』の二系統と同志社写本
 2 宿曜経伝承覚書