【はじめに】
この本は池袋の手相アカデミーのテキストを元に再構成してます。
手相をまったく知らないところから一年かけて、
ひと通り読めるようになることが講座 の目的なので内容はけして簡単ではありません。
テキストは、 動物図鑑、 植物図鑑と同じ方法で作られています。
採取した手相は、 手型学、 手線学、 手掌学に大きく分類されます。
『手相占い』は手線学が占いとして発展したものです。
手相は、国や人種が違っていても、 意味することは同じです。
スイス人でもパプアニューギニア人でも、結婚線がたくさんあれば浮気者ですし、
生命線が長ければ、 長寿を意味します。
しかし文化が違えば意味はおのずと変わってきます。
たくさん夫人を持ってよい 民族や文化であれば、 結婚線の本数が多くても、
浮気ばかりしていることには なりませんし、
健康面や経済面で不安を抱えていれば、 長寿とばかり喜んでも いられません。
手相アカデミーで学べることは、 手相を使って不幸を回避し災難を避けること。
そして、コミュニケーション能力を高め、人のお役に立てることにあります。
手相がわかれば、 相手が黙っていても、
言葉が通じなくても、 たくさんのことが わかるのです。
これほど便利なものはありません。
手相が読めるようになることは、
少し先の未来がわかる占いができるということ だけでなく、
その人に与えられた神さまからのメッセージが読めるということです。
神は人間の手のひらに自分の人生を迷わずに進めるように、
与えた運命を 書き込んでくれました。
手を広げれば、自分の人生の地図があるのです。
この仕組みを知った時、私は、 神の無限の愛と、
この世界を作った創造主の システムの見事さに
感嘆せずにはいられませんでした。
そして手相は、自分の考え方、自分が選択してきた行動を変えることで
線が 変わっていきます。
苦労しているとき、ひとりさみしい時、じっと手を見てしまうのは、
与えられた運命 を自分のものとして生き抜くために考えをめぐらしているからです。
線が読めることで 未来を知り、 自分を知り、よりよい人生を送ることができます。
神様からのメッセージである手相が読める方が、
多ければ多いほど、詳しければ 詳しいほど良いことです。
観察し、記録する仲間を増やし、共に研究していけたらと思います。
そのため そのためには、鳥を観察するように、 植物採取して薬にするように、
手相を採取 本書は余白を多めにとり、メモをとれるようにしてあります。
ぜひ、書き込んで研究に お役立てください。 手相アカデミー校長 松岡 百歩
【改訂版によせて】
2012年に開講した池袋手相アカデミーは、
コロナ禍で閉校しオンラインでの授業に移行して
現在は、初級クラス、 メディカル手相のクラス、 手相大全を使った上級クラス、
手相セラピスト 養成と、ありがたいことにクラスが増え続けています。
リアルでは2013年から神田のESS占術アカデミーで、 初級クラスと上級クラス、
合わせて4 クラス受け持ち、教え子も100名を超え、
占い師になられた方も40名以上になります。
俺自身の努力というよりは、俺自身が占い師やめようかとか、
学び続けることに限界を感じ 弱気になるたびに、
「You Tube見て百歩さんから学びたいと思いました」とか、
「百歩先生の 圧倒的な知識量に感服しました。 弟子にしてください」とか
嬉しいことを言ってくれるものだから 続けることができました。
この本を読んでくれた皆様も含めて、
俺が関わることができた占いを 学ぶ仲間たちに感謝を述べたい。
いつも応援ありがとう。 共に学び続けましょう。 人生は長い。 現
代は社会の変化が激しいので、 手相の読み方も合わせる必要があります。
特に結婚に関しては、古典ではほとんど記録が残っていない40代、
50代の初婚を占ったり、 60代、70代の男女交際の相談も珍しくありません。
占いに対する認識も、当たらないからダメな占い師、
当たりすぎる怖い占い師といった曲者から
自分の人生を知るためのアドバイザーとしての地位
本来の占い師の原点に戻っているように 思います。
手相は人生の地図であり、占い師はカーナビのように導くのが本来の姿なのです。
この本で学ぶ皆さんにも優れた占い師になってほしいと願います。 松岡 百歩
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