神道美術 その諸相と展開
 

●総説 神道美術の概観 ・神道の絵画・神道の彫刻・神道の工芸

●第一篇 神道曼荼羅の研究

一、神道曼荼羅の性格 ・神道曼荼羅の用途・講とその本尊・曼荼羅製作の史料・
山王本地仏曼荼羅・山王垂迹形曼荼羅
・山王宮曼荼羅 

二、 八幡曼荼羅の諸相・やはたのかみ・ 旧井上家と栗棘庵の宮曼荼羅
・大倉家と根津家の宮曼荼羅
・来迎寺本の垂迹曼荼羅
・石清水の板絵厨子・八幡種子曼荼羅

三、熊野曼荼羅について ・熊野三山の信仰 ・熊野もうで ・熊野懐紙と熊野牛王
・熊野十二所権現・熊野本地仏曼荼羅・熊野垂迹形曼荼羅・熊野宮曼荼羅
・熊野参詣曼荼羅・
付・熊野路のおもいで 

四、春日芸術の展開・春日曼荼羅を生む素地・興福寺曼荼羅と春日社寺曼荼羅
・春日宮曼荼羅・板絵の春日宮曼荼羅 ・春日本迹曼荼羅
・春日本地仏曼荼羅・春日浄土曼荼羅
・春日の地蔵信仰とその遺宝
・春日鹿曼荼羅・春日本地仏の造像

五、多賀信仰と多賀曼荼羅・多賀信仰・杉坂峠と栗栖の調宮・里宮から田宮へ
・多賀社参詣曼荼羅

六、あつた・まんだら小考 ・熱田における神仏習合・熱田本地仏曼荼羅

七、日光滝尾権現曼荼羅 ・滝尾権現の曼荼羅

●第二篇 神道影像の研究

一、童子神影像小考・春日若童子の影像・八幡若宮の神影像
  ・宇治上神社の板絵童子神

二、八幡神影像の展開 ・神護寺の僧形八幡像・石清水の僧形八幡像
・高山寺の僧形八幡像
・仁和寺伝来の僧形八幡像・尾州家本と八角院本
・田中家と旧細見家の八幡像厨子
・若宮八幡の画像

三、摩多羅神信仰とその影像・新羅明神と赤山明神・摩多羅神について・
玄旨帰命壇について・摩多
羅神の影像について・遺宝のかずかず ・補説

四、みこもりひめの画像 ・御子守三所女神・三幅の女神画像
・右脇侍の女神像について
・付・みこもり姫をたずねて

五、丹生明神と高野明神の画像 ・空海伝の神祇信仰・開創の縁起と神々
・丹生明神と高野明神・天野社と高野山・山上伽藍と鎮守社・丹生
・高野両明神の影像

●第三篇 神社古絵図の研究

一、信仰絵図について・古絵図の分類・信仰絵図

二、 祇園社の古絵図について 建築の変遷と絵図
・『花洛名勝図会』の絵図・寛和本から元徳本へ

三、大三輪神社の古絵図について・五種の絵図・神奈備山と拝殿
・檜原社と狭井社のあたり・平等寺を中心として

四、離宮八幡宮の古絵図 ・末次氏本の古絵図・古絵図と考証

五、竹生島祭礼絵図・神のます小島・鳥の歴史と絵図・竹生島の祭礼と絵図

六、長命寺参詣曼荼羅考証 ・長命寺所有の古絵図・絵図にみえる伽藍と祭祀遺跡
・その他の施設
・おわりに

七、古絵図にみえる日吉社の塔 ・根本多宝塔その他 ・七重大塔と新御塔など
・石造の宝塔・日吉社宝塔
・曼荼羅

八、宇佐八幡宮放生会絵図について

九、歴代神人図巻の錯簡について・図巻の構成・錯簡と脱落とについて
・古縁起と節文家譜との関係

●第四篇 寺院鎮守とその遺宝

一、高山寺の鎮守社とその遺宝 ・鎮守四所明神の成立・春日住吉両明神画像
・現存画像の所見 ・八幡神に対する信仰・鹿座御正体について

二、仁和寺の鎮守社とその遺宝 ・はじめに・九所明神社・熊野十二所権現社
・その他の鎮守社・伝来の遺宝・諸神仏曼荼羅図式について

三、広隆寺鎮守六社明神の御正体 ・六社明神厨子・銅板御正体
・願主澄禅のこと・五部権現神儀について

四、葛川明王院と地主神社・相応和尚伝・葛川息障明王院・地主神社その他
・葛川参館・籠札について

五、園城寺の鎮守社とその遺宝 ・天台寺門の法流・三院五別所の鎮守社
・護法神像と本地の三宝

六、北野神社の仏頂尊勝陀羅尼碑・大行満願海の悲願・尊勝陀羅尼碑の建立
・碑石の東寺移建・尊勝陀羅 尼碑の埋納品

●第五篇 神道工芸の一端

一、神体と神宝 () しんたい(神体) ・神体のおこり・神体・御正体・神像彫刻
・神像彫刻・神道
画像 () じんぽう (神宝) ・古代氏族のたから
・古典にみえる神宝
・神宝と調度・造神宝使ほか ・二十一種神宝
・神宝のかずかず・神宮の式年遷宮

二、日吉大宮遷宮神宝等送文

三、神輿と絵馬 () しんよ・みこし(神輿) ・神輿のおこり () (絵馬) えうま
・絵馬の変遷
・絵馬の実例・民衆絵馬

四、春日龍珠筥・東洋の龍信仰・日本の龍神信仰・龍珠筥所見・室生龍穴社の筥

五、手向山八幡宮伝来の鼓胴 ・博物館の鼓胴断片・柳孝氏の鼓胴・威儀師覚仁のこと

あとがき